検査空撮

検査空撮とは


産業用高性能ドローンに4Kカメラや検査空撮用赤外線カメラ、光学30倍カメラを搭載し、作業員が行くには危険で手間やコストがかかる場所である、橋梁や建築物、通信設備等の高所や広大で時間とコストがかかる太陽光等大型発電設備など、様々な社会インフラの点検・検査を行うサービスです。

橋梁や建築物の点検・検査
公共の安全を確保し、検査スケジュールの短縮化が可能なため、低価格化を実現します。

電気、通信系の点検・検査
実際に高所に登る事無く、定期点検を行うと同時に、ミリ単位での損傷を素早く検知できます。

風力タービンの点検・検査
強風でもより安定した飛行を実現します。タービンプロペラのすべての箇所を点検しミリ単位の損傷を見つけることができます。

ソーラーパネルの点検・検査
目視と赤外線画像でパネルを点検し、ホットスポット等の不具合を発見します。

土地測量や3Dモデルの作成
空撮による土地測量、3Dモデルの作成など、スピーディに行うことができます。

捜索救援活動
30倍ズームカメラとサーモカメラを搭載する事により、離れた場所から迅速に行方不明者を発見し、最も安全な救助経路を計画できます。

弊社の強み

  • 弊社では、カメラマンとして培ってきた撮影技術、知識、経験と飛行経験を持つパイロットが、カメラの特性や画角など計算に入れて的確な飛行経路や 飛行位置を特定します。
  • 撮影の際は必ず監視者を別に配置し「安全」かつ「スムーズ」な飛行と、より「効果的」かつ「的確」な撮影を行うことが可能です。
  • 特殊カメラと機体の特性を熟知したパイロットが高性能なドローンと専用カメラを組み合わせて使いこなすことによって、内容や目的に合わせた撮影を、的確に短時間で行い、その結果として、お客様に高いコストパフォーマンスでご提供することが可能です

安 心

  • 弊社では、人口密集地区など航空法により許可がない限り飛行できない場所であってもいつでも飛ばせるように、国土交通省にて年間包括申請により許可を受けております。
    無人航空機の飛行に係る許可・承認 阪空運第27627号 (2021年度分)で承認済み。
  • 万が一に備え、対人対物保険を完備しております。 対人補償 5億、対物補償 5億
  • 赤外線サーモグラフィを使用した外壁診断や漏水診断に関しては、「赤外線建物診断技能師」の有資格者が、赤外線撮影画像をもとにした報告書作成まで行います。


赤外線検査の構造物サイズによる価格目安①※検査可能面をすべて検査した場合

集合住宅(Fビル)の場合「1F店舗、2~5Fファミリータイプ8戸」

 

※背面にビルを背負っているため診断は正面、左右面の合計3面のみ。
※特殊建物定期診断報告レベル同等精度での、現状の壁面状態が目的。
※弊社独自の検査報告書作成費用込み。
※撮影必要日数:1日 報告書作成:3営業日※業務状況により異なります。

ドローン使用基本料金=¥15,000

赤外線カメラ使用料(1日)=¥8,000

外壁診断料金 1㎡あたり¥300 当該物件約600㎡=¥180,000

合計金額:¥203,000

(税別)※別途交通費等必要になります。

 

赤外線検査の構造物サイズによる価格目安②※検査可能面をすべて検査した場合

集合住宅(Gビル)の場合「7F建てファミリータイプ26戸

※診断は北面共用部を除く正面(南)、左(西)面、右(東)面の合計3面のみ。
※一部空撮不可能な場所は打診により診断。※別途費用が必要となります。
※特殊建物定期診断報告レベル同等精度での、現状の壁面状態調査が目的。
※弊社独自の検査報告書作成費用込み。
※撮影必要日数:1日 報告書作成:4営業日 ※業務状況により異なります。

ドローン使用基本料金 =¥15,000

赤外線カメラ使用料(1日)=¥8,000

外壁診断料金1㎡あたり¥300 当該物件約1500㎡=¥300,000

合計金額:¥323,000

(税別)※別途交通費等必要になります。

 

赤外線ソーラー施設検査空撮の施設規模による価格目安

大分県 D社様所有のメガソーラー発電所の場合

太陽電池容量:1309㎾(5,326枚) 敷地面積:約23,400㎡

ドローン使用基本料金 =¥15,000

赤外線カメラ使用料(1日)=¥8,000

赤外線診断撮影10㎾あたり¥1,500

=当該施設 約1300㎾=¥195,000

 合計金額:¥218,000

(税別)※別途交通費等必要になります。

 

検査空撮で使用している機材

 

産業用特殊機体:DJI社製 MATRICE 210

特徴その1: 産業用ドローンであり、耐候性を備え、折りたたみ式でコンパクト。
特徴その2: カメラを上向きにマウントすることができ、橋梁の裏面や軒下などの撮影(検査)ができます。
特徴その3: 前面と上下に衝突防止センサーを装備。バッテリーもデュアルで搭載。
特徴その4: 検査官や関係者はカメラの映像をFHDにて外部モニターにてリアルタイムで確認できます。

 

検査空撮用光学30倍FHDカメラ:DJI社製 ZENMUSE Z30

特徴その1: 30倍光学ズームと6倍デジタルズームを搭載。総合倍率は最大180倍。
特徴その2: 高性能ジンバルで揺れやブレなどがない状態で安定した検査や撮影ができます。
特徴その3: 離れた場所で撮影できるため、スピードや効率性の向上、衝突リスクや人的、設備的な損失リスクを未然に防ぐ事ができます。

検査空撮用光学30倍FHDカメラで実際に検査を想定したサンプル画像

調査対象より250m離れた場所から等倍と30倍で撮影したサンプル

検査空撮用赤外線サーモスタッドカメラ:DJI社製 ZENMUSE XT

特徴その1:高空間分解能(1.889mr)で撮影できます。
特徴その2:640×512/30fpsで静止画や動画の撮影ができます。
特徴その3:高性能ジンバルで揺れやブレなどがない状態で安定した検査や撮影ができます。

※mr(ミリラジアン)とは、撮影対象物から1mの距離で赤外線撮影した際に作成される解析デジタル画像の1ピクセル当たりの一辺が実際の長さに相当する長さの単位。

 

検査空撮用赤外線カメラで実際に検査した時の参考画像

屋上の漏水診断時に撮影した参考画像 ※2018.9.13撮影

可視光線撮影画像
赤外線撮影画像

雨漏りが酷いので、屋上防水シートの劣化具合をドローンにより赤外線撮影で確認できないかと言うご依頼にて撮影したサンプルになります。実際に雨漏りをしている箇所を確認したところ、両画像の左上部分に当たる場所には従業員出入口があり、中に入ると壁沿いに雨漏りによる雨水が流れ出した痕が見られました。まず、可視光線による検査撮影画像では、水が浸入している経路が画像からだと判別しづらい事がわかります。白い傷のように映っている箇所については、補修した後のものと思われます。その補修箇所から雨水等が浸入している可能性も考えられました。 しかし、赤外線カメラを使って検査撮影したところ、補修箇所からの浸入経路は特に見当たらず、全く別のところから浸入していると思われる低温表示箇所が発見されました。 以上のように、可視光線撮影では判らない事も、赤外線撮影をする事で判ってくることもあると言えます。

 

 

赤外線建物診断について


赤外線建物診断とは?

建物外壁仕上げ面が、太陽の日射や気温変動等、気象変化を受けると、その面の断面形状と材料の比熱および 熱伝導率等の熱特性の違いにより表面温度に差が生じます。 赤外線建物診断は、建物の外壁タイルやモルタル仕上げ等の浮き部と健全部の熱伝導の相違によって生じる表面の温度差を赤外線サーモグラフィー装置によって測定し、得られた表面温度分布から浮き部を検出する方法です。 湿式外壁の不良部(浮き部)と健全部では熱伝導の違いにより、表面温度に高低の差が出ます。不良部(浮き部)などに存在する空気層が断熱層となり熱伝導を妨げるためです。 その原理を応用し外壁面の温度分布を、基準を満たした赤外線サーモグラフィーで測定・解析して不良部(浮き部)の有無を調査します。 建物の壁内に劣化箇所が存在し、雨水等の水分の浸入があった際にも、水が浸入している箇所と浸入していない箇所の温度差を可視化して雨漏れの発生箇所、浸入箇所、原因等の調査をすることです。

赤外線調査における外壁劣化診断のメカニズムとは?

建物の外壁は、主に温度変化・雨・風等の影響を受けて劣化していきます。
また膨張伸縮率の異なる物質同士が接着されている場合等に、その界面や境界において剥がれや割れが生じる可能性が高いと考えられています。
劣化の初期段階は小さな浮きから始まりますが、さらに劣化が進行すると割れや剥がれとなります。

①接着された伸縮率の違う物質同士。
(例)コンクリート躯体とレンガ外壁材

②外的要因により繰返し伸縮し剥がれが発生。

③更に剥がれが進行し空間が大きくなる。

④繰返しの伸縮と剥がれの増大によりクラックが発生。

➄発生したクラック部から雨水やチリの浸入によって接着部の浸食が始まる。

⑥ 最終的にはタイル等の外壁材が剥落し落下による事故につながる。

外壁の浮きがある場所を赤外線サーモグラフィーで発見する理論は、熱伝導率は「コンクリートは空気よりも高い」「空気はコンクリートよりも低い」「水は空気やコンクリートよりも高い」と言う大原則をもとに、赤外線撮影した部分の温度差により、外壁の浮きや水の浸入経路を探し出す事です。したがって下図のような状態では、浮きがあると判断できる画像が撮影されます。

①劣化が進み、コンクリート躯体とレンガ等外壁材との間に空気層がある状態。

➁日照開始と共に、太陽光が外壁材を照らし、外壁材が暖められ表面温度が上昇し始める。

③暖まった外壁材の熱は、熱伝導により、躯体と正常に密着している部分で、熱は躯体側へと伝わって行く。

④空気層がある部分は、熱が躯体へと伝わらず熱いままなので、赤外線カメラで撮影すると、正常な部分より高温で表示される。

日照や外気温の上昇の影響で、外壁表面が暖められます。これは太陽光や外気の熱が、外壁に伝導(移動)した事になります。
健全な外壁であれば、内部まで均一した熱伝導をしますが、外壁内に空気層がある場合には、熱はその部位の前面で遮断され、部分的に熱が蓄積してしまいます。
よって外気より熱を帯びた部位は、高温で検出されます。その部位を「浮き」と判断できる可能性が高くなるのです。
外壁表面からコンクリート内部に熱伝導が続くと、コンクリート内部で熱は均一化を図ります。
こうなると、「浮き」の前面に蓄積した熱が、高温として検出されます。
やがて日照が無くなり、外壁表面が冷えてくると、コンクリートに蓄積された熱が放出を開始します。
この時は逆に、「浮き」が放出熱を遮断して、「浮き」の前面の壁面に、相対的に低温が検出されるのです。

よくある質問 Q&A

見積りしてもらえますか?

 はい。無料でお見積りいたします。ただし、内容によってはその限りではございません。
 まずはメールもしくはお電話でお気軽にお尋ね下さい。

赤外線外壁診断はどのくらいの日程が必要ですか?

 飛行場所や天候、面積により変動いたしますが、基本的に撮影は1~4営業日です。
 撮影後にお渡しする弊社独自の検査報告書については、3~7営業日頂いております。

ドローンはどこでも飛ばせるのですか?

 弊社は国土交通省より年間包括申請にて様々な承認を受けてますので、基本どこでも飛行できます。
 しかし状況によっては飛行できない場合もございます。ドローンを問題なく飛行できるかなど、
 お打ち合わせ後に、事前調査と共に確認してからのお返事となります。
 ※内容によっては、個別に許可申請などが必要な場合があります、予めご了承下さい。

当日飛行できない場合などありますか?

 国土交通省の飛行マニュアルにより風速5m以上の風があるときは、飛行禁止となっております。
 現場で天候が回復するまで待機するか、予め設定していた予備日に変更することで、対応させて頂きます。
 ※現場へ移動した場合は、別途交通費等が必要となる場合があります、予めご了承下さい。

赤外線外壁診断は特定建築物調査報告に利用可能でしょうか?

 国土交通省が定める精度で検査撮影・診断できるので、利用可能です。

万が一墜落などの事故が起きた場合どうなりますか?

 ドローンの墜落など事故による損害は、弊社が加入する保険で対応させて頂きます。
 撮影する被写体などの肖像権等の問題や事前の許可取得はお客様にてご対応頂いております。
 詳細についてはお気軽にご相談下さい。